高尿酸血症

血液中の尿酸値が高いと痛風になりやすいだけと思っておられませんか。

高尿酸血症とは、人間の体の中でつくられた尿酸が、本来であれば腎臓から尿に溶けた状態で排出されますが、排出量が少なかったり、尿酸が多くつくられたりという場合には、血液中に尿酸が増えてきます。血液中の尿酸が正常値を超えた状態が「高尿酸血症」と言われます。

高尿酸血症になっても自覚症状はありません。しかし、高尿酸血症をそのまま放っておくと、痛風、腎障害、尿路結石などの合併症につながります。その他に糖尿病、高血圧、脂質異常症、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病も挙げられます。

食事、飲酒、肥満の是正が治療の基本です。治療薬には尿酸の合成を抑制する薬と尿酸の排出を促進する薬があり、高尿酸血症の原因、程度、および合併症の有無により使い分けます。