認知症予防のために

認知症とは

認知症とは、単なる老化とは異なり、急激に認知機能が衰える病気です。残念ながら、認知症の進行を遅くする薬はありますが、根本治療薬は未だ開発中です。


軽度認知障害

軽度認知障害(MCI)とは、健常者と認知症の中間の段階を指します。日常生活に支障はありませんが、そのまま過ごすと約5年でその半数以上が認知症に進行すると言われています。認知症予備軍とも言われているMCIですが、最近の研究ではMCIの段階で適切な予防や治療を行えば、認知症の発症を防ぐことや遅らせることができると分かっています。

MCIスクリーニング検査

アミロイドベータペプチドという老廃物が脳に蓄積し、神経細胞を破壊することで認知症が発症します。MCIスクリーニング検査は、アルツハイマー病の前段階であるMCIのリスクをはかる血液検査です。この検査では、アミロイドベータペプチドの排除や毒性を弱める機能を持つ血液中の3つのタンパク質を調べることで、MCIのリスクを判定します。